園庭は、子どもにとっては「社会の場」でもあります。囲まれた小さな世界でもあり、自由な広い世界でもある。少しの不安とたくさんの好奇心の中で様々なことを学んでいきます。
「この バケツ は使っていいのかな?」
「あの子が使っているシャベルも使いたいなぁ…」
「いっしょにおやまにトンネルを掘ったらつながったね!」
大人社会と同じだと思いませんか?
こどもはこどもの世界で人間関係を学んでいきます。また、シャベルなどの道具的遊具や固定遊具は遊びを膨らませ、試行錯誤を生み、何度もチャレンジする意欲や継続する集中力が生まれるきっかけを与えてくれます。
生きて行くために必要な「力」そのものです。
「あそびの中にこそ学びがある」と考えています。一般的には『あそび』は勉強と対比的なものとして見られていますが、幼児教育での学びは大きく二つに分けて考えられています。
- 既知の原理原則や手順を知ること(生活の一部を知る学び)。
これは情報として伝達される学びのこと。 - 自分の体験や経験から答えを見つける学び。
これは自分だけの答えを見つける学びのこと。
これらすべて「あそび」の中から得る学びであると考えています。そしてその学びは、小学校教育でいう学習(勉強)ではなく、小学校教育を先にやっておく予習でもありません。幼児期の「今」しか学ぶことができないことは、目に見えにくく、その成果(結果)を数値化することもはできにくいかもしれません。しかし、その過程を積み重ねていくことで、子どもたちにおこる小さな変化や事象を見逃さないことが私達の使命であり、たいせつなことと考えています。「あそび」は、小学校以降の学習につながる基礎の育成に重要な「あそび」なのです。
ふしぎ発見…気づく、知る、比べる、など。自分で発見したことは、生涯忘れることはなく、自分の宝物になることでしょう。ありだってだんごむしだってみ~んなともだち!
園庭の自然がみんなにたくさんのことを教えてくれるよ。
試す、繰り返す、考える、挑戦する、このサイクルから子どもたちは生きていく術を学んでいくのです。
「どれにしようかな?」
「あれをつくりたい!」
自分で考え、行動をおこせることが生きていく上で大切なことです。
選ぶことは自分を主張すること。こどもたちにそのチャンスがたくさん訪れるのがようちえんです。
たくさんの中から自分で答えをみちびきだすことができるように…。
はじめての社会では、みんな最初ははじめてばかり…でも先生と一緒にひとりからふたりへ、ふたりからさんにんへ ともだちってイイね!いっしょて楽しいね!
集団生活の基本から人間関係の深まりを学んでいきます
“同じ釜の飯を食べる”ことわざのように、生活を共にした仲間を1つにしてくれるだけでなく、目に見える「生きる力」を与えてくれます。「食べることは生きること」をコンセプトに、食べることを楽しみながら目で鼻で耳で舌で…感じることができるように、素材(食材)を厳選して、食べ物への興味関心を広げます。
簡単に言うと“食育”にまとめられますが、食べるマナーや感謝の気持ちも大切にしています。
卒園する頃には、ごはん一粒も残さずに食べ終えることの満足感とおなかが満たされる気持ちを一緒に感じることができれば、それはとっても幸せなことです…
新しい厨房は『キッチン』と呼びます。
栄養士を含めたキッチンスタッフがみんなのことを考えて献立調理しています。
全園児の昼食とおやつをすべて自園で調理しています。
園内のランチルームで食べたり、天気の良い日にお庭で食べたりしています。
皆でおいしく、楽しく食べる中で食事そのものの楽しさを味わっていければと思います。